新製品
見やすく、作業性を妨げない強化ガラスレンズの「レーザー保護めがね」を新開発
~暗い現場から精密作業までレーザー現場の安全ニーズに対応~
2024/04/24(Wed)
産業安全用保護具・スポーツ用各種アイウェア・眼鏡・光学機器等の製造販売をする山本光学株式会社(本社:東大阪市長堂3-25-8 代表取締役社長:山本直之)は、ファイバー・YAGレーザー光に対応できる視認性に優れた強化ガラスレンズを採用したレーザー保護めがね『YL-780G IR LT』を新開発しました。同製品は、4月24日(水)より大阪・横浜で開催される2つの展示会(国際ウェルディングショー(大阪)、レーザーEXPO(横浜))で初披露します。なお、一般発売は2024年6月上旬を予定しています。
近年、自動車や精密機器から航空宇宙、美容・医療分野など幅広い産業でレーザーが使用されています。中でも、ファイバーレーザーは高品質かつ高精度な加工が出来ることから需要拡大しています。
山本光学では、作業者の眼をレーザー光から保護するために、長年レーザー保護めがねを提供してきました。近年、レーザーでより精密な作業が求められるようになり、暗い現場や細かい作業においてポリカーボネート素材のレンズでは透明度が低いため、「対象作業物が見えにくい」 「加工時だけではなく、周辺作業時に保護めがねを外すと、レーザー光が眼に入る危険がある」といったご相談を多くいただいていました。
そこで、山本光学は、現在主流のファイバー・YAGレーザー光に対応した、透明度の高い強化ガラス素材の『YL-780G IR LT レーザー保護めがね』を開発。暗い現場でもワークが見やすく、視界の確保が重要な作業にも最適で、周辺作業時でも保護めがねをつけ外しすることなく使用できます。また、フレームやテンプルにはベストセラーモデル「YL-780」シリーズと同様の機能を搭載。上部・サイド・下部のシールドが反射光や散乱光の侵入を防ぎ、柔軟に動く「フレックスフレーム」と、頭部形状に合わせて自由に曲げられる芯入りの「フリーテンプル」機構が、快適な装着感を提供します。しっかりと顔にフィットするため、ガラスレンズの重量を感じさせず、下向きでの作業や、長時間着用する必要がある作業でも、安定した掛け心地を実現しました。
山本光学は、約40年前にレーザー保護具を日本で初めて開発・販売し、その知見を生かしてレーザー使用時に必要な安全対策に関するレーザー保護具の選定・提供だけでなく、アフターフォローや、セミナーなどの安全啓蒙活動に至るまで、レーザー安全に関するトータルサポートを行ってきました。「Comfortable safety(快適な安全)」を事業コンセプトに、今後もレーザー保護具のみならず、産業安全眼鏡や各種保護具の開発・提供を通じて、働く人々の安全と健康、よりよいライフスタイルの提供に寄与してまいります。
(※)レーザー保護具はご使用になるレーザー機器の波長・出力・発振方式に対応した保護具をご使用ください。
製品特長
◆透明度が高く、視認性が良い 「強化ガラス」 レンズ採用で、キズにも強い
レンズ見え方比較
・ポリカーボネート素材に比べて透明度が高いガラス素材を採用し、視認性をアップ。 (標準可視光線透過率 67%)
ワークが見づらい暗い現場や、精密作業、視界の確保が重要な作業にも最適です。
・周辺作業時には保護めがねへの掛け替えが必要がなく、不意な露光による危険性も減少する他、作業効率も向上します。
・レーザー加工で粉じんの発生する現場でもキズがつきにくい。
◆レーザー光から眼を護る、限りなく「スキマ」をなくしたフレーム設計で、
作業パフォーマンスを妨げない装着バランスを追及。
・赤外線の不可光線の散乱光や反射光から眼を護るために、安全性を追求した限りなく「スキマ」をなくしたフレーム。サイド・下部のシールド、上部のクッションバーが
レーザー光の侵入を防ぎます。
・フレーム部分のみが柔軟に動く「フレックスフレームシステム」を採用。
・頭部形状に合わせて上下左右自由に曲げられる芯入りソフトテンプルが、装着時のズレや意図しない滑り落ちを軽減します。