導入事例

アーク長を一定に保つトレーニングに有効
実用的な基礎技術習得の教育ツールとして期待/ポリテクセンター広島(職業能力開発促進センター)

スマートグラス「Versatile(バーサタイル)」
導入製品

溶接伝承マスター

VT-001 光学ユニット

VT-850 フレーム

VT-850 フレーム

アーク長を一定に保つトレーニングに有効
実用的な基礎技術習得の教育ツールとして期待

-溶接伝承マスター® をどこでお知りになりましたか?

 ポリテクセンター 金属加工科では、若年者の方を対象に6~7か月かけて、板取り、展開、切断加工、曲げ加工、組立、溶接など多数の技術を含む金属加工技術について基礎知識から学んでいます。特に溶接は、実用的な経験に頼る部分が大きく、いかに楽しみながら溶接の基礎を理解しやコツをつかんでもらうかは、長年の課題です。
 販売店からスマートグラスを活用して溶接技術を習得できる『溶接伝承マスター』の話を聞き、これなら未経験者でも、楽しみながら実用的な経験ができるのではないかと考え、すぐにデモを依頼しました。

-溶接伝承マスター® の導入を決めたポイントをお聞かせください。

 広島のポリテクセンターは、新しいことに積極的に取り組む風土があることが一番大きいかもしれませんね(笑)。
 何より、とにかくシンプルで使いやすいのが良いです。ディスプレイの表示内容が非常にシンプルで、接続方法も簡単。訓練生への説明も難しくありません。ポリテクセンター広島では18台の半自動アーク溶接機があるのですが、溶接伝承マスターなら持ち運びができ、作業場所を問わずさまざまな場所で指導ができることもメリットです。

-溶接伝承マスター を導入した感想をお聞かせください。

 『溶接伝承マスター』は、本物の溶接機に接続し、実際にアークを出しながら訓練生自身が眼と耳と感覚でトーチ突き出し長さを感じられるため、今までの教育ツールにはなかったリアルな感覚が掴める点がとても良いです。スマートグラスのモニターに表示される適切なアーク長を把握しながら練習ができる点も、上達速度向上に繋がるのではないかと思います。
 また、教えている側も、スマートフォンのアプリを通して電流値がリアルタイムで把握できる為、この訓練生は距離感がつかめていない、突き出し長さが長い傾向があるなど、数値として把握できることができ指導にとても有効だと感じています。

-今後、溶接伝承マスター® をどのように活用していきたいと思っていますか?

 ポリテクセンター広島では、『溶接伝承マスター』は溶接の基礎となるアーク長を一定に保つ為の練習に非常に役立つと考えています。当センターでは、通常6~7か月かけて、被覆アーク溶接、半自動アーク溶接、TIG溶接、ロボット溶接など幅広い溶接の技術を習得(※)します。その中でも半自動アーク溶接の教育期間は約3週間程で、その短期間に初心者でも資格を取る為に基礎技術を習得しないといけません。
 当センターでは未経験者の訓練生も多く、限られた時間の中で技術を習得する必要がある為、溶接技術の早期習得の為にも『溶接伝承マスター』をどんどん活用していきたいと考えています。現在は直流の電流値のみ計測出来るとのことですが、交流も測れるようになれば、被覆アーク溶接にも使用できる為、活用の幅が広がると思います。
 また、当センターでは、企業からも研修に来られることがあります。 『溶接伝承マスター』の非常に実用的な点が教育ツールとして広く知られるようになり、全国のポリテクセンターや教育機関、企業への導入が進むといいですね。

独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 広島支部
広島職業能力開発促進センター


ポリテクセンター(職業能力開発促進センター)は「ものづくり分野」を中心に、国が担う公共職業訓練を実施する施設。再就職を支援するための離職者訓練や中小企業などで働く人を対象にした高度な在職者訓練等を行う。「独立行政法人 高齢・障害・求職者支援機構(高障求機構)」が運営しており、東京都以外の全国46道府県に合計63か所(令和3年4月現在)設置されている。


所在地  〒730-0825 広島県広島市中区光南5-2-65
事業内容 求職者の再就職を支援するための職業訓練、中小企業等で働く方々を対象とした職業訓練や人材育成等の支援

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